「しっかり保湿しているのに、夕方になると肌がカサつく…」
「季節の変わり目やストレスで、肌が荒れやすくなる…」
「以前よりも肌が敏感になった気がする…」
そんなお悩みはありませんか?肌の乾燥や肌荒れには、空気の乾燥や紫外線、摩擦などの外的要因だけでなく、食生活や生活習慣など、体の内側の状態も関係しています。なかでも、肌の健康を考えるうえで知っておきたいのが、「肌のバリア機能」「ミネラル」「活性酸素・酸化ストレス」の関係です。今回は、肌のうるおいを守る仕組みと、内側・外側の両面から健やかな肌を育むためのポイントをご紹介します。
なぜ肌は乾燥するの?肌のバリア機能とセラミドの役割
私たちの肌の表面には「角質層」と呼ばれる薄い層があり、外部の刺激から肌を守り、水分が逃げるのを防ぐ「バリア機能」が備わっています。このバリア機能を支えているのが、セラミドなどの細胞間脂質と天然保湿因子(NMF)です。セラミドは角質細胞の間を満たし、肌の水分を保持する重要な役割を担っています。また、天然保湿因子(NMF)は、アミノ酸類や尿素、乳酸塩、無機塩類などから構成され、角質層のうるおいを保つ働きがあります。しかし、乾燥した空気や紫外線、洗いすぎ、摩擦などによってバリア機能が低下すると、肌の水分が失われやすくなり、外部からの刺激にも敏感になることがあります。つまり、乾燥肌のケアでは、単に水分を与えるだけでなく、肌のバリア機能を守ることが大切なのです。
ミネラルは肌の健康にどう関わっているの?
ミネラルは、私たちの体のさまざまな働きを支える大切な栄養素です。肌も例外ではなく、細胞の正常な働きや健康維持に関わっています。特に知っておきたいのが、次のミネラルです。
- 亜鉛: 細胞の分裂やタンパク質の合成に関わり、皮膚の健康維持に重要な役割を担っています。
- 鉄: 全身に酸素を運ぶヘモグロビンの材料となり、体の正常な働きを支えています。
- 銅: 結合組織の形成や、体内の抗酸化酵素の働きに関わっています。
- マグネシウム: 多くの酵素反応に必要なミネラルで、細胞の正常な機能を支えています。
これらの栄養素が不足すると、皮膚を含む体の健康に影響する場合があります。ただし、乾燥や肌荒れの原因が必ずしもミネラル不足にあるわけではありません。大切なのは、特定の栄養素だけに注目するのではなく、日々の食事から必要な栄養素をバランスよく摂取することです。
活性酸素と酸化ストレスは肌にどんな影響を与えるの?
私たちの体内では、呼吸や代謝などの過程で日常的に活性酸素が発生しています。活性酸素は、免疫機能などにも関わる大切な存在ですが、過剰に発生し、体の抗酸化機能とのバランスが崩れると「酸化ストレス」が生じます。紫外線や大気汚染などは、皮膚の酸化ストレスに関わる要因として知られています。
酸化ストレスと肌の関係
- 皮膚の脂質への影響: 過剰な活性酸素によって皮膚の脂質が酸化され、肌の状態に影響することがあります。
- 肌のバリア機能との関係: 酸化ストレスは、皮膚の炎症やバリア機能の変化に関係する可能性が研究されています。
- 肌のハリや弾力への影響: 紫外線による酸化ストレスは、コラーゲンなどの変化に関わり、肌の老化に影響する要因の一つと考えられています。
ただし、肌の乾燥や肌荒れが、すべて酸化ストレスによって起こるわけではありません。肌の健康を考えるうえでは、紫外線対策や適切な保湿、栄養バランスのよい食生活など、日常的なケアを組み合わせることが大切です。
今日からできる!内側と外側からの肌ケア
健やかな肌を保つためには、毎日のスキンケアに加え、食事や生活習慣にも目を向けてみましょう。
① ミネラルを含む食品をバランスよく取り入れる
ミネラルは体内で作ることができないため、食事から摂取する必要があります。例えば、魚介類、肉類、大豆製品、海藻類、ナッツ類などには、さまざまなミネラルが含まれています。一つの食品や栄養素に偏らず、毎日の食事で多様な食品を取り入れることを心がけましょう。
② 抗酸化に関わる栄養素を意識する
私たちの体には、活性酸素による影響を調整する抗酸化機能が備わっています。ビタミンCやビタミンEなどは、この抗酸化機能に関わる栄養素です。緑黄色野菜や果物、ナッツ類などを日々の食事に取り入れ、栄養バランスを整えることが大切です。また、十分な睡眠や紫外線対策なども、肌の健康を守るために意識したい習慣です。
③ 摩擦を避け、肌のうるおいを守る
洗顔時のゴシゴシ洗いや、洗浄力の強い製品による洗いすぎは、肌に必要な皮脂や細胞間脂質まで取り除いてしまうことがあります。洗顔はやさしく行い、洗顔後は肌の状態に合った保湿剤でうるおいを守りましょう。特に乾燥が気になる場合は、セラミドなどを配合した保湿剤を取り入れることも選択肢の一つです。
外側から肌のバリア機能を守り、内側からは栄養バランスのよい食生活を心がける。そんな日々の積み重ねが、健やかな肌を保つための基本となります。
乾燥や肌荒れが続くときは
乾燥や肌荒れには、さまざまな原因が考えられます。なかには、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎などの皮膚疾患が関係している場合もあります。強いかゆみや赤み、湿疹、ひび割れなどが続く場合は、自己判断でケアを続けず、皮膚科で相談することが大切です。
内側と外側のWケアで、健やかな素肌へ
くり返す乾燥や肌荒れには、外気の乾燥や摩擦、紫外線、生活習慣、栄養状態など、さまざまな要因が関係しています。肌のバリア機能を守るスキンケアに加えて、ミネラルやビタミンなどの栄養素をバランスよく取り入れることも、健やかな肌を保つための大切な習慣です。また、活性酸素や酸化ストレスについて正しく知ることは、日々の食生活や紫外線対策を見直すきっかけにもなります。「外側から守るケア」と「内側から支える食生活」。その両方を大切にしながら、自分の肌と心地よく向き合っていきたいですね。
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鎌倉ナチュラル 店主