炭水化物
日本人の食事において、総エネルギーに占める割合が最も多いのが炭水化物です。炭水化物は、糖質と食物繊維を合わせた総称です。
炭水化物(主に米などの穀物)の摂取量は、食生活の欧米化やダイエット志向により長期的に減少傾向にあります。特にエネルギー摂取量が低い人(極端なダイエットをする若年女性や低栄養の高齢者)では、低栄養やエネルギー不足のリスクにつながります。この意味で、「炭水化物全体」の不足が指摘されます。
日本人の食物繊維の平均摂取量は、目標量を大きく下回っています。食物繊維が豊富な炭水化物(野菜、豆類など)の摂取が少なく、精製された炭水化物(白米、小麦粉製品、菓子類など)の摂取が多い傾向にあります。
一方で、糖質の「相対的過多」の懸念があります。炭水化物のうち、食物繊維を除いた「糖質」は、さらに糖類(砂糖など)とデンプン・オリゴ糖などに分類されます。日本人の主食(白米など)は主にデンプンですが、菓子や清涼飲料水に含まれる糖類の摂取が増加していることが懸念されています。
食物繊維が極端に少なく、糖質が多い構成になっている場合、それは栄養の質としては不適切であり、生活習慣病のリスクを高める可能性があります。栄養素の偏りには注意しましょう。
たんぱく質
日本人のたんぱく質摂取不足は、特に高齢者と若い女性を中心に懸念されており、様々な健康問題を引き起こします。厚生労働省の「国民健康・栄養調査報告」や「日本人の食事摂取基準」のデータに基づき、現状と健康への影響をお伝えします。
日本人におけるたんぱく質摂取の現状
日本人のたんぱく質摂取量は、全体としては充足しているように見えますが、特定の層で不足が目立っています。
- 高齢者
食事量が減少し、たんぱく質とエネルギーが慢性的に不足しがちで、低栄養の状態に陥りやすく、フレイル(虚弱)やサルコペニア(筋肉量の減少と筋力低下)のリスクが非常に高まっています。また、たんぱく質の目標量(エネルギー比率)が低くなる傾向があります。
- 若い女性
極端な食事制限やダイエットにより、エネルギー源としてだけでなく、たんぱく質の摂取量も不足している人が少なくありません。
たんぱく質摂取不足が招く健康問題
たんぱく質は、筋肉だけでなく、内臓、皮膚、髪、免疫物質、ホルモンなど、体のあらゆる構成要素や機能を支える最も重要な栄養素です。その不足は、全身に悪影響を及ぼします。
- 筋肉量の減少と身体機能の低下
- 免疫力の低下と感染症リスクの増加
- 皮膚・毛髪・爪のトラブル
- 貧血・むくみの発生
摂取を促すためのポイント
- 毎食、たんぱく質源を確保する
- 摂取頻度を増やす
- 質の良いアミノ酸を摂る
鎌倉ナチュラル 店主