ビタミンとミネラルは微量栄養素ですが、非常に重要な栄養素です。厚生労働省の「国民健康・栄養調査報告」などのデータに基づくと、日本人のビタミン・ミネラル摂取状況は、特定の栄養素の不足が顕著であり、これが生活習慣病や骨の健康に影響を及ぼしています。
ビタミン
不足が懸念される主なビタミンとして、ビタミンDや葉酸があります。
ビタミンDは、不足傾向が顕著で、特に若年女性で深刻です。骨粗しょう症、骨軟化症のリスクを高めます。近年では、免疫機能や生活習慣病への関与も注目されています。
葉酸は、特に若い女性で不足傾向が見られます。貧血の原因となるほか、妊娠初期の女性が不足すると、胎児の神経管閉鎖障害のリスクが高まります。
ミネラル
不足が懸念される主なミネラルとしては、カルシウムや鉄があります。
カルシウムは、最も不足が深刻なミネラルの一つ。ほとんどの年代で推奨量を満たしていません。骨粗しょう症、骨折のリスクを著しく高めます。また、高血圧の予防にも関与します。
鉄は、特に月経のある女性で不足(鉄欠乏性貧血)が多く見られます。貧血による倦怠感、集中力低下、頭痛などを引き起こします。
一方、過剰摂取が懸念される主なミネラルは、ナトリウム(食塩)やリンです。
ナトリウム(食塩)は、最も過剰摂取が深刻なミネラルで、高血圧、脳卒中、胃がん、慢性腎臓病のリスクを高める主要因です。
リンは、加工食品や清涼飲料水などの利用が増加した結果、過剰になりがちです。過剰摂取はカルシウムの吸収を妨げ、腎臓に負担をかける可能性があります。
日本人のビタミン・ミネラルの課題は、「偏り」と「不足」の二重の問題にあります。
野菜・果物・魚介類の摂取不足により、ビタミンD、葉酸、カリウム、カルシウムなどの慢性的な不足が生じている一方で、加工食品や調味料の多用により、ナトリウム(食塩)やリンの過剰摂取が生じています。多様なビタミン・ミネラルをバランス良く摂取することが不可欠です。
鎌倉ナチュラル 店主