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水道水には何が含まれている?知っておきたい7つの物質と安全性【PFAS新基準対応】

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毎日使う水だからこそ、正しく知っておきたい

飲み水や料理、洗顔、お風呂など、私たちの暮らしに欠かせない水道水。

「水道水の塩素は体に影響するの?」

「最近よく聞くPFASって何?」

「浄水器を使った方がいいの?」

そんな疑問を感じたことはありませんか?日本の水道水は、水道法に基づく水質基準に従って管理されており、安心して利用できるよう検査や浄水処理が行われています。一方で、水道水には消毒のために必要な成分が含まれるほか、水源の環境や給水設備の状態によって、さまざまな物質が検出される可能性があります。今回は、水道水に関係する代表的な7つの物質・微生物と、その安全性、家庭でできる対策について解説します。

1.残留塩素|水道水の衛生を守る大切な成分

水道水に使われる塩素は、細菌などの病原体による感染を防ぐために欠かせない消毒成分です。日本では、蛇口から出る水にも一定量の消毒効果が残るよう、残留塩素の管理が義務付けられています。塩素は水道水の衛生を守る一方、独特の「カルキ臭」の原因にもなります。また、肌が敏感な方では、水との接触や洗浄によって乾燥や刺激を感じる場合があります。ただし、肌への刺激は水温や洗浄剤、皮膚の状態など複数の要因が関係するため、残留塩素だけが原因とは限りません。

家庭でできる対策

  • 飲み水のにおいが気になる場合は、残留塩素の除去性能が確認された浄水器を検討する
  • 入浴時の肌の乾燥が気になる場合は、熱いお湯や長風呂を避ける
  • 洗顔や入浴後は、肌の状態に合った保湿を心がける

塩素は単なる「取り除くべき有害物質」ではなく、水道水を衛生的に保つ重要な役割を持っています。

2.アルミニウム|浄水処理に使われる成分

アルミニウムは、自然界の土壌や岩石などにも存在する元素です。浄水場では、細かな濁りや浮遊物をまとめて取り除くため、アルミニウム系の凝集剤が使われることがあります。凝集剤によってできた固まりは、沈殿やろ過などの工程で除去されます。処理後の水にアルミニウムが残る場合もありますが、日本では水質基準が設定され、濃度が管理されています。なお、アルミニウムへの曝露と健康影響については研究が行われていますが、通常の水道水に含まれる濃度がアルツハイマー病の原因になると確立されているわけではありません。

知っておきたいポイント

  • アルミニウムは自然界にも存在する元素
  • 浄水処理では凝集剤として利用される場合がある
  • 水道水中の濃度は水質基準によって管理されている

3.トリハロメタン類|消毒によって生じる副生成物

トリハロメタン類は、水道水を塩素で消毒する過程で生成される物質です。水源に含まれる自然由来の有機物などと塩素が反応することで発生します。代表的なものには、クロロホルムやブロモジクロロメタンなどがあります。一部のトリハロメタン類については、発がん性などの健康影響が研究されており、日本では個別の物質や総トリハロメタンに水質基準が設けられています。ただし、トリハロメタン類が含まれていることと、健康被害が生じることは同じ意味ではありません。実際のリスクは物質の種類や濃度、摂取期間などによって異なります。

家庭でできる対策

  • トリハロメタンの除去性能が確認された浄水器を使用する
  • 必要に応じて煮沸する
  • 浄水や煮沸した水は、衛生的に保管して早めに使用する

煮沸による除去効果は、加熱条件や水の状態によって異なります。すべての化学物質が煮沸によって除去できるわけではありません。

4.PFAS|2026年4月から水質基準が強化

近年、水道水の安全性に関する話題で注目されているのが、PFAS(ピーファス)です。PFASは、人工的に作られた有機フッ素化合物の総称で、非常に多くの種類があります。過去には、撥水・撥油加工や泡消火剤など、さまざまな用途に使用されてきました。PFASの中には環境中で分解されにくく、長期間残留する性質を持つものがあります。特にPFOSとPFOAは、健康影響への懸念から国内外で規制や管理が進められてきました。

2026年4月から何が変わった?

日本では2026年4月1日から、PFOSとPFOAが水道水の「水質基準項目」に追加されました。

新しい水質基準

  • 対象:PFOSとPFOA
  • 基準値:2物質の合計で50ng/L以下
  • 検査:原則としておおむね3か月に1回以上を基本
  • 水道事業者等に基準の遵守と検査を義務付け

これまでは水質管理目標として扱われていましたが、法的な基準へと位置付けが強化されました。

PFASは健康にどんな影響があるの?

PFOSやPFOAについては、血中コレステロール値、免疫機能、発達への影響、一部のがんなどとの関連が研究されています。ただし、すべての健康影響について因果関係が確立されているわけではなく、研究結果には不確実性もあります。また、基準値を超える水を飲んだとしても、直ちに健康被害が起こることを意味するものではありません。大切なのは、長期的な曝露をできるだけ抑えるため、水質検査と適切な管理を継続することです。

家庭でできるPFAS対策

まずは、お住まいの地域の水道事業者が公表している水質検査結果を確認しましょう。PFASが気になる場合は、PFOS・PFOAの除去性能について、試験結果や対象物質が明示されている浄水器を選ぶことが重要です。活性炭や逆浸透膜(RO)などを利用した浄水方式には、条件によってPFASの低減が期待できるものがあります。ただし、同じ方式でも製品によって除去性能が異なります。PFASは通常の煮沸では十分に除去できません。

5.鉛|古い給水管から溶け出す可能性

鉛は、かつて一部の給水管などに使用されていた金属です。現在では鉛製給水管の交換が進められていますが、古い建物や給水設備では残っている場合があります。鉛が水に溶け出す量は、配管の材質や水質、水が管内に滞留する時間などによって変わります。鉛への長期的な曝露は、神経系や腎臓などへの影響が懸念されています。特に乳幼児や妊娠中の方では、曝露をできるだけ少なくすることが重要です。

家庭でできる対策

  • 古い住宅では給水管の材質を確認する
  • 長時間使用していなかった蛇口の水は、飲用前に一定量を流す
  • 鉛の除去性能が確認された浄水器を検討する
  • 鉛製給水管が残っている場合は、交換について水道事業者などに相談する

鉛は煮沸しても除去できません。

6.アスベスト(石綿)|古い水道管との関係

アスベストは、かつて建築材料や一部の水道管に使用されていた繊維状の鉱物です。過去には、アスベストを含む「石綿セメント管」が水道管として使われていた時期があります。アスベストは、空気中に飛散した繊維を吸い込むことで、肺がんや中皮腫などの健康被害を引き起こすことが知られています。一方で、石綿セメント管を通った水道水を飲むことによる健康被害は、現在まで明確に確認されていません。そのため、空気中のアスベストを吸い込むリスクと、水道水を飲むことによるリスクは分けて考える必要があります。石綿セメント管は、老朽化や耐震性などの観点から更新が進められています。

7.クリプトスポリジウム|塩素消毒が効きにくい微生物

クリプトスポリジウムは、河川などの水環境に存在することがある原虫です。感染すると、下痢や腹痛などの症状を引き起こすことがあります。一般的な細菌とは異なり、通常の水道水の塩素消毒では十分に不活化できない特徴があります。そのため、水道事業者では、水源の状況やリスクに応じて、適切なろ過設備や紫外線処理などの対策が行われています。特に免疫機能が低下している方では重症化することがあるため、注意が必要です。なお、クリプトスポリジウムは適切な煮沸によって感染性を失わせることができます。

家庭でできる水道水対策|大切なのは目的に合った方法

水道水について気になることがある場合、まず考えたいのは「何を減らしたいのか」という目的です。例えば、塩素のにおいが気になる場合と、鉛やPFASへの対策を考える場合では、必要な方法が異なります。

① 地域の水質検査結果を確認する

水道事業者のホームページでは、水質検査結果や水質管理に関する情報が公開されています。まずは、普段利用している水道水の状況を知ることから始めましょう。

② 浄水器は除去対象物質を確認する

浄水器には、活性炭、中空糸膜、逆浸透膜など、さまざまな方式があります。ただし、すべての浄水器が同じ物質を除去できるわけではありません。製品を選ぶ際は、次の点を確認することが大切です。

  • 除去対象物質
  • 除去性能の試験方法や結果
  • フィルターの交換時期
  • 維持費や日常の使いやすさ

特にPFASへの対策を目的とする場合は、PFOS・PFOAの除去性能が具体的に確認できる製品を選びましょう。

③ 煮沸だけですべての物質は除去できない

煮沸は、残留塩素や一部の揮発性物質を減らしたり、病原微生物を不活化したりするために役立つ方法です。しかし、鉛やPFASなど、煮沸では十分に取り除けない物質もあります。水分が蒸発することで、残った物質の濃度が相対的に高くなる場合もあります。そのため、「長時間煮沸すればどんな水でも安全になる」という考え方は適切ではありません。

④ 浄水後の衛生管理にも注意

浄水器で残留塩素を取り除いた水は、消毒効果が低下しています。そのため、浄水器の定期的なメンテナンスを行い、浄水した水は適切に保管し、できるだけ早めに使用することが大切です。

水道水の安全性を知り、暮らしに合った選択を

日本の水道水は、水質基準に基づいて管理され、私たちの暮らしを支えています。2026年4月にはPFOS・PFOAが水質基準項目に追加されるなど、新たな科学的知見に応じた管理の見直しも行われています。一方で、消毒成分、環境由来の化学物質、古い配管の影響など、水道水に関係する物質にはそれぞれ異なる特徴があります。大切なのは、必要以上に不安を感じることではなく、正しい情報を知ること。そして、ご家庭の水質や生活スタイルに合わせて、必要な対策を選ぶことです。

毎日使う水だからこそ、安心と心地よさの両方を大切に。

鎌倉ナチュラルでは、これからも水やミネラル、食生活など、日々の健康に役立つ情報をわかりやすくお届けしていきます。

※本記事は2026年11月時点の公的情報をもとに作成した一般的な生活・健康情報です。水質や給水設備の状況は地域・建物によって異なります。最新の検査結果や飲用に関する注意事項は、各水道事業者・自治体の公表情報をご確認ください。

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